活動目標と内容

活動目標

  1. 在来の多様な草原性植物の花が咲く環境の保全と再生
  2. 茅ボッチのある山村里山景観の継承

活動内容

調査研究

  1. 測量、平面図作成と土地所有状況の調査
    対象地の地形的な全体像を把握するとともに、所有者を確認し、今後の事業実施計画を検討する基礎資料とするため簡易平面図を作成します。
  2. 気象データの分析
    集落内で計測されるアメダス(地域気象観測システム)データを用い、草刈りの時期などの検討材料とするとともに、積雪量、降水量を把握し、今後の活動の資料とします。
  3. 歴史の調査
    採草地は住民生活と密接な関係をもって成り立ってきました。生活における採草地の役割、歴史などの調査を行います。
  4. 動植物種の実態調査
    各研究機関等による調査結果が公表されている植物について再確認を進め、経年変化を確認するためにも植物実態調査を継続して行います。
    また、昆虫等についてはこれまで未調査であったため、今後昆虫等の動物についても現状を把握するための調査を進めます。
  5. 刈り取り方法の研究
    採草地の植生の多様性と刈り取り方法についての関連性が見いだせない状況となっています。そこで、刈り取りの時期、刈り取りの手段、時期、あるいは経年変化など各種条件を試行することとします。
  6. 希少植物種の増殖研究
    対象地には、絶滅危惧種が多く生息しており、専門の研究機関などの協力を仰ぎながら、増殖するための研究も進めます。継続した管理により環境が安定した場合は、現地に戻す方法などについても併せて研究します。

採草地の管理

  1. 大型獣侵入防止のための電気柵設置および管理
    大型獣侵入防止のための電気柵設置および管理採草地内の植物調査において、ニホンジカによる植物の捕食が進行しています。日光地域(旧日光市)の経緯から推測すると、ある生息密度を超えると急激に個体数を増し、環境変化も加速度的に広がっていく可能性があります。そのため、対象地に電気柵を設置し、採草地内を防護します。

茅の刈り取りと茅ボッチ作り

  1. 景観の保全
    刈り払った草は家畜の敷草として利用することを視野に、従来から行われてきた方法により茅ボッチをつくり、乾燥させ、あわせて土呂部の里山景観として広く定着した茅ボッチのある風景を再現・継承します。
  2. 茅の活用
    茅ボッチで乾燥した茅などは土呂部の牛の生産者に利用してもらうなど、採草地の所有者の意見を伺いながら、可能な限り地元に還元します。

魅力の発信と周知啓発

  1. 採草地内観察路の整備
    採草地内の環境や生物を観察しやすくするため、歩道を設置します。
  2. 生き物観察会の開催
    観察歩道を利用した生き物観察会を開催し、その魅力を多くの人に発信します。生き物観察会は採草地のみならず集落付近の多様な環境も視野に開催を検討します。
  3. 勉強会の開催
    採草地は、地域の生活との関係性が強いため、その歴史、文化などについて、地元関係者や専門家からの聞き取りなどを重ね、採草地を深く知ることに努めます
  4. 茅ボッチ作り体験プログラムの開催
    採草地保全の意義などを理解してもらうため、刈り払いや茅ボッチ作りを体験できる一般対象のプログラムを開催します。宿泊や食事を伴うイベントの際は、地元にあるキャンプ場・民宿・釣り堀・養魚場などを積極的に活用します。
  5. ホームページ、SNS、機関誌の運営、発行
    活動内容の紹介や、採草地保全の必要性、事業の周知などを、できるだけ多くのメディアを活用して発信します。
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